愛の絆の象徴 結婚指輪の歴史とその意味

結婚指輪を着けている手

結婚指輪の歴史

現代では結婚指輪は広く認知されていますが、いつ、どこで、どのようにして始まったのでしょうか。

どのような変遷を経て今日の結婚指輪があるのか。

今回は、結婚指輪の歴史とその意味について探っていきます。

 

結婚指輪の起源はいくつかの説があります。

 

ある文献によると、最初に指輪の交換が行わたのは古代ギリシャとされています。ちなみに、古代ギリシャとは、紀元前2000年~紀元前350年頃の時代を指します。

 

また別の文献ではさらに4800年前にまで遡り、「最初に結婚指輪を使ったのはエジプト人である」ということが古代エジプト文書に記録されています。

 


古代エジプトは、クレオパトラ7世の没落を機にローマ帝国の支配下となった紀元前30年までのおおよそ3000年を指しているので、4800年~2000年前から、結婚指輪は相手と一つになる大切な絆の象徴として存在していたと言えるでしょう。

クリスチャンバウアーのミルグレインリング

円を象徴する結婚指輪

では、なぜ絆の象徴が指輪なのでしょうか。

 

歴史を紐解くと、当時は、結婚指輪は象形文字で○(円)で表現されていたようです。

 

円はエターナル(永遠)を表し、「完全なもの」の象徴とも云われています。二人の愛の絆を表すのに最もふさわしいのが円と言えるのです。

 

日本語にも「円」を用いた単語には円滑、円満、円熟など数多く存在し、いずれも「角張らずに欠けたところが無く、十分であること」という意味を持ち合わせています。


私たち人類は、古代から、お互いの絆を大切にしてきました。その絆を形として表すものとして円(エターナル)を用いるようになり、そしてその円を結婚指輪へと変化させ、3000年以上の時を超えた今日も変わることなく伝承しているのです。