
日本とドイツの文化 〜 節分とカーニバル
日本では2月3日は節分の日。「節分」とは節を分けること。
「節」とは季節のことで、本来は2月だけでなく新しい季節が始まる立春、立夏、立秋、立冬の前日すべてに当てはまるもので、日本古来からの風習です。
季節の変わり目は、天候が不安定になったり体調を崩したり、なにかと注意が必要な時期で、このような現象を古来より「邪気」が生じると考えられ、「邪気」を追い払うために悪霊払い儀式が各地方で行われるようになりました。「豆まき」はまさにその風習が受け継がれたものです。
ドイツには「節分」等の風習はありませんが、春になると「カーニバル(謝肉祭)」が始まります。
カーニバルは復活祭(イースター)前の断食期間に入る前のお祭りで、仮装して、お菓子を投げ合ったりします。
断食期間はお肉や卵を口にすることができないので、 お肉としばし別れる節目の日でもあります。
しかし「カーニバル」の文化の歴史を紐解くと、本来は節分と同じく「悪霊払い」のお祭りが起源で、後にキリスト教文化の広がりと共に「カーニバル」に変わっていったというのが事実のようです。

ヨーロッパの風習 〜 お守りとしての指輪
指輪や天然石を「お守り」や「邪気払い」として身に着ける風習は、ヨーロッパを中心に 広範囲でみられました。
大ヒットした映画「ロード・オブ・ザ・リング」を筆頭にさまざまな物語の中でも魔力を持つ指輪やおまじないの象徴としての指輪などが登場します。
ヨーロッパでは指輪文化の歴史は古く、また特別な意味を指輪に込めて、常に身につけてきました。
指輪はヨーロッパの人々にとってとても身近な存在でありまた特別な意味を持った装飾品でもありました。
夫婦の絆が、なぜネックレスやブレスレット、イヤリング ではなく「指輪」なのか。
その理由は、古来から継承されてきた風習、文化の中にあるのかもしれません。